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芸術祭 リボーンアートフェスティバル2017に行ってきた(石巻市エリアA・B)

2017年、宮城県の石巻、牡鹿半島で開催されている芸術祭「Reborn Art Festival 2017」(=RAF) (2017年7月21日~9月10日)に行ってきました。

出典:http://www.reborn-art-fes.jp/access/map/#areamap

まずは、石巻市街地にあたるエリアA・Bについて。

【石巻市街地 エリアA・B Tips】

  • エリアA・B (「B5 ワンパーク」を除く)は徒歩でも周れる範囲
  • 「B5 ワンパーク」は石巻市街からタクシーで15分(1,500円)くらい
  • エリアA (「A2 目」を除く)+「B1 Reborn-Art House」は徒歩でも3時間あれば全て周れる

エリアA・Bを徒歩で鑑賞

7月27日は、ラッキーなことに夕方5時30分からスガシカオさんのライブがReborn-Art Dining(エリアC)で行われるとのこと。このライブをこの日の最終目的にして、それまでエリアA~Cで可能な範囲の作品を見て周ることにしました。

午後には牡鹿半島に向かう路線バスに乗ることにしていたので、午前中にエリアA・Bを周れるだけ周ってみようと考え、とりあえず一番近いA6~8まで歩いていきます。街は石ノ森作品のキャラとRAF一色です。

駅から一番近いA8「本家秋田屋」に着いたのですが、中に入れる様子が無い。。。(パスを確認するスタッフもいない)

作品説明の看板があったのでがあったので確認すると、鑑賞できるのはなんと10時から!

時計を見るとまだ9時半。。。ということで、10時まで石巻の街をゆっくり歩きつつ時間をつぶします。

ちょうど10時に「A1 旧観慶丸商店」に到着した着いたのでここから作品鑑賞を開始しました。

その後、リボーンアートバスが到着するまで時間があったので、徒歩で「B1 Reborn-Art House (旧石巻港湾病院)」へ。

廃病院の一角を利用した、「小林武史 × WOW × DAISY BALLOON」によるインスタレーションです。

早い時間という事もあって、スペース内を独占してこの空間を堪能できました。バルーンと音楽、照明、映像が織りなす不思議な空間。

昨年開催されたプレイベントに参加した人にとっては、耳なじみのある曲も終盤使われていたり(ちょっとグッときました)。全編たぶん10~15分くらいあったと思いますが、せっかくなら最初から最後まで見てもらいたい作品です。

さらに歩いて「A5 日活パール劇場」へ(意外と歩けます)。今回楽しみにしていた作品の一つであるカオス*ラウンジ「地球をしばらく止めてくれ、ぼくは映画をゆっくり観たい。」

この映画館は、今年の6/25まで実際に営業していたロマンポルノを上映していた映画館。2011年の震災後もすぐに営業を再開していたそうです。
そういう嗜好の場所という事で、いわゆるセクシャルマイノリティな方たちにとっての憩いの場でもあったとか。

オーナーの方の体調がすぐれず今年の閉館が決定し、それを受けてこの場所で作品を展示することになったそうです。(今回の芸術祭は、作品を展示する場所をアーティストが選んでから作品作りに入る、のが基本の流れだったそう)

震災によって、この映画館の通路天井まで津波が来たことがベースになっている作品。ポルノ映画館で震災の傷跡を感じるものになっています。

この場所には「ハスラー・アキラ」のストレートな作品も展示されています。今回の芸術祭が終了したら、映画館自体も取り壊しになるそうなので、この場所を体感できるのはいましかないです。

さらに「A4 ガルバナイズギャラリー」→「A3 旧柏屋」→「A6 旧旅行代理店」→「A8 本家秋田屋」→「A7 高橋園茶舗 通路奥の建物」を続けて鑑賞。

なかでも、今回一番心に刺さったのは「A7 高橋園茶舗 通路奥の建物」での「キュンチョメ」の作品。

理髪店の跡地に複数の作品が展示されています。映像を使った作品が多いので、時間をとってすべて見ていただきたい(この芸術祭期間中もアップデートされているそうです)

作品の一つに、石巻に住んでいる人が未来への言葉とともにセミの抜け殻をつぶす映像があります。地中に約7年生息してから地上に出てくるセミ。今年地上に出てきたセミは、震災前、そして震災後の時間を土の中で生きてきた存在。それを見事にアートに昇華させています。

石巻で開催されるこの芸術祭の意義をすごく感じる作品でした。

さらにこの建物内に、何カ所か手紙?が置かれています。そこにも仕掛けがあるので探してみてください。記載されているQRコードを読み取ってみると・・・。

エリアA・Bを巡って

いろいろな作品が展示されている中でも、被災地にいることを身体化させてくれるものには、ネガティブな側面も含めとても心に響きました。

Reborn-Art Festivalが次回開催されるときには(目標としては2,3年ごとのペースで10年続けたいそうです)、今回展示場所になっている建物もなくなっている可能性が高い場所が多くあるそうなので、震災の傷跡を作品としてより感じられる今期中に一度足を運んでほしいと思います。

ここでタイムアップとなったので、石巻駅に戻って路線バスでCエリアに向かいます。

ちなみに、Bエリアは1作品しか見られなかったです。リボーンアートバスはダイヤ改正で、作品鑑賞の時間も考慮した運行時間になっているので、いまならかなり見やすくなっているかも。

この時はよく分かっていなかったんですが、「B5 ワンパーク」での「SIDE CORE」の作品に足を運べてなかったのが後悔しまくりです。(後日、もう一度石巻に行きます)

【Reborn-Art Festival Radio エリアA,B 石巻市街地/周辺エリアversion(約26分)】

小林武史とレイチェル・チャンのナビゲートで、各エリアの見どころや楽しみ方、その魅力を紹介。アートのキュレーションを担当したワタリウム美術館の和多利浩一、フードディレクターの目黒浩敬からのコメントや、各エリアから1組づつアーティストインタビューも!

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