Art

芸術祭 リボーンアートフェスティバル2017に行ってきた(牡鹿半島エリアC)

石巻市街地での展示を見終えて、石巻駅に戻ってきました。
ここからはバスで牡鹿半島へ向かいます。

エリアC・Dは牡鹿半島での展示となり、路線バス(石巻鮎川線)でエリアCへ移動します。期間中は臨時便も出ていて、1時間30分に1本ペースで運行してます。

エリアC最初のポイントである桃浦まででも、1時間近く乗車することになるので(けっこうな山道もあり)バスの座席は確保しておいきたいところ。(土日などであれば席に座れなくなる可能性もありあそうです)

【エリアC Tips】

  • 路線バスの運賃:石巻駅→桃浦(C2 Chim↑Pom) 770円、石巻駅→荻浜(牡鹿ビレッジ, C5, C6) 980円
  • 路線バスの支払いは現金のみ(SUICAなどICカードは使えない)なので、小銭・1000円札の準備を
  • C2~C4は歩いて移動が可能(10分くらい)
  • 「はまさいさい」の定食が美味い
  • 「Reborn-Art DINING」の鹿サンドも美味い(予約なしで買えます)

桃浦エリア

バスに揺られて1時間。桃浦までやってきました。ここはC2 洞泉寺前「ギャレスムーア」、「Chim↑Pom(チンポム)」の作品があります。

「Chim↑Pom(チンポム)」によるインスタレーションは、その名も『ひとかけら』。今回の震災で被害にあった遺族の方のホントの涙を作品として展示。広島の平和の火、がこの作品のモチーフになっているとのこと。

その涙を蒸発させないために、地下10フィートにコンテナが用意されマイナス9℃をキープされているところで作品を鑑賞するというものです。 外が30℃近くある夏という事もありますが、コンテナ内は1分も居続けられないほど寒い。それくらい涙をキープし続けるための環境を作るのは大変だそうです。

遺族の涙、というとてもセンシティブなものだったこともあり、涙を集めることについては事務局側から手伝えないという話になったそうです。涙を提供してくれた人の中には、「もう泣きすぎたから、(悲しい涙は提供出来ないが)笑いの涙ならいいよ」という方もいたそうです。震災直後、遺体と対面した時は涙も出なかったのに、しばらく時間が過ぎて、ふと星を見たとき、音楽を聴いたとき、花火を見たときに涙が出たという方もいたとか。

私自身は、地価の寒いコンテナに入っていくという体験が、津波にのまれていく感覚に近いものがあるかもと感じました(実際はそんな悠長なものではないでしょうが)。
その先の暗室にある涙(=光)が、命のともしびのように感じられました。

ちなみにこの作品の展示されている桃浦は、20数カ所ある石巻の浜で、住民の反対もあって唯一、防波堤の建設が行われていない浜です(しかし、来年から防波堤の建築がはじまるそうです)

仙台から約2時間のこの場所で見る、ということにとても意味を感じました。

そこから歩いてC4 荻浜小学校へ向かいました(歩いて10~15分くらい)。

休校となっている小学校

荻浜小学校は震災の影響で休校状態になっており(今年度末で廃校になる予定とのこと)、今回のRAFでは学校、校庭、体育館などをまるごと使って様々な展示が行われています。地元のアート作品などもあわせて展示されており、日によってはワークショップも行われているみたいです。

校庭には「金氏徹平」さんによるインスタレーションが展示されていたり、この芸術祭のキーにもなっているともいえる「パルコキノシタ」さんの作品もあります。(自分が行ったときは不在でした)

自分が一番いいなと思ったのは、震災以降、石巻の空を撮り続けている写真家・鈴木省一さんの展示「いしのまきのあさ」でした。

太陽が昇って光が射すというのは、命のきらめきを思わせてくれますね。

ここからリボーンアートバスに乗って牡鹿ビレッジへ移動。

牡鹿ビレッジ

ちょうどGAKU-MCさんのライブ中で(終盤のほう)、50名くらいのお客さんが輪になって囲んだ形でのライブ。インスタライブで生中継もされてましたが、この距離感でリラックスしてライブを楽しめるというのは最高ですね。

GAKUさんも言ってましたが、しかも無料ですし笑

ライブが終わって併設されている食堂「はまさいさい」へ。石巻に住んでいるおばちゃんが調理したこの土地の素材を楽しめる食堂です。

結構遅めの時間だったんですが、最後に残っていた「浜定食」を注文!

めちゃくちゃ美味かったです。

そのあとC5~C6の作品を鑑賞。牡鹿ビレッジから歩いて行ける範囲にあります。

今回の芸術祭のキービジュアルともいえる、名和晃平さんによる鹿のモニュメント「White Deer (Oshika)」もあります。絶好のインスタスポットです笑

この隣に、Reborn-Art DININGという一流シェフによる料理が食べられるレストランも。ここで17時30分から行われるスガシカオライブを待ちます。

ライブ開始までは、レストランで販売されている鹿のサンドイッチをも食べてみました。

これまた美味い。鹿のふもとで、鹿サンドを食べながら、スガシカオを待つ。

これが言いたかっただけです。

ライブ開始のころには100名以上の人が集まってて、こんなところまでみんなよく来たなぁと不思議な一体感もありました笑

時間を少し過ぎて、ライブスタート。

スガさんもこんなに人が集まると思っていなかったらしく、かなりノリノリで1時間ガッツリライブやってくれました。久しぶりに「夜空ノムコウ」も聞けた!

ちなみに、翌日のap bank fesで演奏する曲とは1曲も被りませんでした。

ライブ終了後は、石巻市街地へ戻る最終の路線バスに乗るために急いでバス停へ。さすがにこのライブを見ていた大半の人が乗車したこともあって満員に。石巻駅まで1時間立ちっぱなしはなかなかに大変でした苦笑

ということで、割と弾丸な形となりましたが、Reborn Art Festivalを一日で周れるだけ周ってみました。

エリアA・Bは震災の爪あとや痛みを伴う作品も多かったですが、シンプルにこの夏石巻につれて来てくれたことに感謝したい気持ちです。こういうきっかけが無いと、おそらく一生ここに来ることは無かったかもしれないですし。

とはいえ、牡鹿半島先端のエリアDには足を伸ばせなかったし、見逃した作品も少なくありません。という事で8月下旬、再び石巻を訪れることになります。

【Reborn-Art Festival Radio エリアC 牡鹿半島中部エリアversion(約31分)