Music

坂本龍一(教授)、JASRACに苦言。映画音楽の使用料値上げに

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BuzzFeedNewsにて、JASRACが映画音楽の上映権使用料変更(値上げ)を打ち出した件に関する坂本龍一さんへのSkypeインタビューが公開されました。

 

 

www.buzzfeed.com

 


 

 

JASRACで紹介された教授のメッセージが実は・・・

――11月8日のJASRACの記者会見では「使用される音楽とその著作者に対しての正当な対価が支払われることが重要」とする、坂本さんのメッセージも紹介されました。坂本さんが、今回のJASRACの方針を全面的に支持しているように誤解した人もいるかもしれません。

JASRACからは「映画業界へ向けてメッセージを出してほしい」ということで依頼書が送られてきました。

世界的に見ても、映画のなかでの音楽の地位は低い。日ごろからその点を問題だと思っていましたし、機会をみて発言してきました。

信頼するイタリアの作曲家、ダリオ・マリアネッリがすでに長いメッセージを寄せていたこともあり、引き受けたのです。

ただ、送られてきた資料には、海外並みのパーセンテージにするとか、劇場から徴収するといったことまでは書かれていませんでした。

 

教授としても、だまし討ちにあったような所があったらしいです。

 

JASRACの見解

ちなみに、上映使用料の引き上げに関するJASRACの説明会での全文がいかに掲載されています。

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朝日新聞:使用料引き上げの直接の受益者は外国映画の作曲家や作詞家。JASRACの徴収額は増えるだろうが、日本文化にとってどういう意味があるのか。

江見:外国映画がもちろん中心ですけれども、興行収入を反映するという意味では、日本映画もベースとしては同じものを持っている。

日本映画のシステムがこのままでいいと思っているわけではありませんで、変更は必要だろうというふうに思っています。

それに加えて、ご承知の通り外国映画であっても日本の作曲家の方が提供する場合が実際にございます。そういうケースにおいて、作曲家からも上映使用料について問題点の指摘を受けているというような状況です。

(中略)

 BuzzFeed:利用料の見直しが行われた場合、分配が増えて得をするのは欧米が中心になりそうなのか。

大橋:いや、だからその質問は先ほどとダブってますけれども、外国映画ですから外国作品が多いわけで、外国の音楽創作者が多いんでしょうけれども、必ずしも外国作家だけではなくて、たとえば坂本龍一さんだとか日本の作家でも外国映画で音楽作品を提供している方はいらっしゃいますし。

 

回答した際に名前を挙げた教授から「JASRACは襟元をただせ」と言われたわけですから皮肉なものですね苦笑

 

JASRACの姿勢については、色んな側面で問題となってますが根っこの癌を絶やすにはどうしたらいいんでしょうね。

 

JASRACへの申請は以前仕事がらみでしてたことがありましたが、まあめんどくさいったら無かったです。

権利者への返還することはもちろん大前提で大切なわけだけど、根本的な不透明さ含めていまだに20世紀の遺産って感じだもんな。

 

japan.cnet.com

 

理解されるための企業努力を何もしてないだろと思うんだけど。

 


 

 

教授 映画音楽の記憶

坂本さん自身、映画館には思い入れがありますか。

4〜5歳のころ、母親にだっこされながらフェリーニの「道」を見たのが、映画館についての一番最初の記憶かな。

暗いところに長い時間いて、別に楽しくはなかったんですけど、妙に音楽がこびりついて。後からラジオでテーマ曲を聴くと「あ、あの時の曲だ!」とすごく嬉しかった思い出があります。

その時の体験はいまでも強く生きていますね。

 

教授と映画音楽との関わりについては、先日アップした下記レポートにも記述があるのでよろしければ。

 

www.kt245.com